あのね、2匹で飼うほうが実はいいんですよ。

　なんでかって言うと、家庭教師をやっていたときにいろんな家の猫を見てきたんですけど、1匹飼いと2匹飼いとでは猫の性質が全然違うんですよ。

　1匹飼いの猫は人間と共に暮らしてるから自分のことを人間だと思ってて、多少わがままになりますよね。飼い主がご飯食べてると、「なんで俺にはくれないんだ！」みたいな感じになるし、遊んでほしいときに遊んでくれないとちょっと引っかいてみたり、邪魔したり。2匹飼いの猫だと、自分と目線が同じ存在がいて、飼い主がいる。それで、「あっ、自分はこっちなんだ」って飼われていることを理解するから、わがままに育たないんですよね。

　なので、飼うんだったら2匹で飼ったほうが結果的には全然楽ですね。しつけるのとかも楽なので。

　大好きですね〜。前の家、6畳分が居住スペースだったんですけど、そのとき4〜5畳くらいが植物でした。（笑）。

　2階の部屋に住んでたんですけど、1階に住んでいた方と意気投合して、「家でお茶でも飲んでいきますか？」って言ったら「おお、まじですか！」となって。で、その人うちに入ってちょっと引いたんですよ、「うわっ」って感じで。一杯だけお茶飲んですぐ帰っていきました（笑）。

　その何年か後、塾で働いていたときに、同じ大学の後輩の子が入ってきたんですね。世間話の中で「○○に住んでて」って話したら、「あっ！ 私の彼氏と同じ駅です」ってなって。そしたら、「なんか彼氏が、『家の上にジャングルがある』って言ってた」って……。いやいやちょっと待て。それたぶんうちのことだ！ってことがありました。（一同笑） ジャングルって思われてたんですね。そのくらい植物大好きなんですよね（笑）。

　まず初心者の方におすすめしたいのがポトスです。

　つる性の植物で、お金がないときは食べたこともあるんですが、なぜそうしたかっていうと、簡単に増えるから。伸びてきたら切って、それを水を入れた容器にさしておくだけで簡単に根が出るんですよ。まあ増える増える。増えたらまた土に植え替える。伸びたら切って水に入れて、根が出たら植えてもう1個できたら切って水に入れて……ってやっていったらもう無限です。

　もうハンパないですね。それを超えるペースで僕は食べちゃってたんですけどね（笑）。

全然おいしくないですよ！！（笑）　 僕もその頃料理できなかったし、知識も何もないから、とりあえず焼いて、しなしなになったら食べられるかなと思って食べたんです。これがまあ渋くて渋くて。で、調べたんですよね、「葉っぱ　渋い」とかで。そしたらアク抜きをしないといけないことがわかって。

　ほうれん草とかもそうじゃないですか。なので塩水にずっと浸けておいて、しなしなになったのを1回焼いて、バターでソテーして食べたんですよ。まぁ……おいしくはないんですけど。あとは塩をかけたり……まぁ何とかなります（笑）。

　ライブ前にスイッチを入れる方って結構多いと思うんですけど、実は僕、それができないんですよ。何かでスイッチを入れて、アーティストモードに変わるとかプライベートのモードに変わるとかいうことは、自分の音楽哲学の中ではありえないことだと思っていて。 レコーディングやライブは、自分が生まれてからその日に至る瞬間までの積み重ねが音に出るんじゃないかなと思ってるんです。だからそれを行うときに何かするんじゃなくて、常に（できるよう）、心がけています。

取材・文●島田由紀