いちばん自分の、頑張ろうというモチベーションになったのは、やっぱり聴いてくれてる人の声ですね。今、言ってくださったように、朝仕事行く前に毎朝車で聴いてますとか、入院してるときに僕らの曲を聴いて手術頑張れましたとか、受験勉強頑張れましたとか。

　もう、そういうの、ほんとに現場の声じゃないですか。しんどくてもこんなこと思ってくださる方がいるんやっていうのを思うと、頑張ろうってすごい思いますね。

　単純に音楽が好き、歌うことが好き、っていうのが一つですね。あとは、僕らの音楽が、聴いてくださる方の生活の一部になってることがすごいうれしいんですよね。

　「学校行く前に毎日聴いてます！」とか「寝る前に聴きます！」とかって聞くと、もっといいものを作りたいってなるし。そういう反応があって、また頑張ろうとなる、そのプラスの循環でしかないな。好き→聴いてくれる人がいる→その人にもっといいものを届けたい、それがどんどんつながってプラスになって続けられてると思います。

　ほんと気づいたらやってた、っていう感じなんですよ。ちゃんと兄弟集まって、"ちょっと３人でやらへん？"みたいな堅苦しい感じで始まったというのではなく、もうほんとに自然にでき上がって。

　僕のソロのライブにサポートで兄と弟に入ってもらったのが、きっかけっちゃきっかけなんですけど。もともと兄も弟も音大を出て、ボイトレやサックスの先生をして音楽をずっとやっていた。身近に音楽できる人いるやん！みたいな。

　だから、特にこれっていうきっかけはないんです。一緒にやれたらいいんじゃないかって感じですかね。せっかくいるなら、助けてもらおうみたいな感じっすね。

　いやもう、いっぱいありますよ。だって、（通常の）ライブだったら、僕たちを観に来てくれてる人ばっかりじゃないですか。でも、ストリートライブだったら普通に素通りする人いますし。立ち止まって聴いてくれる人もいるんすけど。やっぱりみんな無視していくじゃないですか（笑）。

　そういう人にいかに立ちどまってもらうかっていうのはめっちゃ大変なことやし、僕らのことを知らない人の前でやるっていうのは大変です。

　僕らのEYSのライブで３人が意識しているのは、まさに兄弟なんで、アットホームなライブにしたいなっていうこと。こっちから曲を一方的に押しつけたり強制したりしたくない。立ち上がりたい人は立ち上がっていい、座りたい人は座っていてもいい、ワイワイ盛り上がって楽しみたいという人はそれでいいし、静かに楽しみたい人はそれでいい。お客さまに自由であってほしい。