ANOTHER STORY - SOYA（the Attractionz）

夜中とかはろくでもない曲とかできたりする（笑）

—— 本誌でふらっとギター弾いたりもするとおっしゃっていましたが、ライブとかで披露されることはないんですか？

　おそらくないですね。たまに即興バンドとかはやってますよ。

—— へぇー！即興バンド。そこでは楽器を弾いたりされるんですね。

　夜中とかはろくでもない曲とかできたりするし（笑）。そこから新しい曲につながったりとかもよくありますね。

—— 「センチメートル」（the Attractionz楽曲）は、暗く長い夜も寂しくない。と思わせてくれる曲でした。最初のフレーズを女性ボーカルの方が歌われてるのはなぜですか？

　彼女が書いた作品だからです。

—— そうなんですか！

　サポートキーボード・メンバーなんですけど、もうちょっといっぱいコーラス入れようと思ったんだけど、嫌だって言われちゃって（笑）。もっとシンプルにやりたいって。

—— では、the Attractionzの魅力はご自身から見てどんなところにありますか？

　他にないような、○○っぽいって言われない曲にしたいなとは思ってます。

面白い感性が仙台から生まれてくる

――なぜ仙台で活動を？

　もうそれは生まれちゃったからですね（笑）。都内に行かなくても、できるし。

—— 仙台で活動していて感じる、他の地では得られない、仙台のよさや、喜びに思う点はどういうところですか。

　4年前に東日本大震災があったじゃないですか。なので結構感性が独特だと思うんですね。これから生まれてくる子や今の少年少女たちが、すげぇ感性持って、文学界だったりダンス界だったり、エンターテイメントの世界に出てくると思うんですよ。俺は素晴らしいものが仙台から生まれてくると思うんですね。

—— はい。

　　ま、福島の子もそうだし、前向きに考えるとそういう、素晴らしい感性ってものが絶対出てくる、それを何とか育てられるように僕らが考えてやらせていただいてます。なので、仙台からはやっぱり離れられないと思います。僕今、ボーカルの先生とかやってるんですけど、

―― そうなんですか～！

　ミックスだったりマスタリングだったりそれこそ作詞作曲だったりもスタジオでやってます。次の世代につながるようなこともやってます。これから面白い感性が仙台から生まれてくるので、楽しみにしていてください！（笑）

—— はい！　今号の「Keep ON」本誌のテーマが「Music Infinity」なんですが、SOYAさんが、音楽は無限だと思った曲はありますか。

　なんだろうなぁ、洋楽かなぁ。ジャミロクワイとか俺結構好きで。あとスティーヴィー・ワンダーとか。もっと言えば太鼓一発の音だって音楽だと思うし、そこから先輩方が作ってきた土台があって、僕ら今、音楽ができている状態だと思うんですよ。

—— そうですよね。

　たとえば機材が一個増えた、ご飯が作りやすくなったっていうのものを、ずっと昔から続いていると思うんです。アフリカとかから、ポコポコ鳴らしてうおぉーって歌ったとこから、音楽って生まれていると思うんですよ。そのへんの積み重ね、何年も続けてきた積み重ねがあって今の作り方がある。そういうところが面白いなぁと思って音楽をやってます。

取材・文●中條祐佳

作詞することについて語ってくださった本編は、
Keep ON本誌 Vol.21で！